ある花屋さんのお話

株式会社Uca の片山結花さんという方のお話です。子供の頃から入退院を繰り返していました。

その病室にお母さんがいつもお花を飾ってくれていたそうなんです。

大人になったら花を通してたくさんの人を幸せにしたいという想いを持ったんだそうです。

その想いの元に花屋さんを開業しました。しかし、その経営は決して順風満帆ではなく資金繰りに苦労する

日々でした。

 2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。この時は日本全国お祝い事などは一斉に自粛ムードになりました。それまであった予約も次々にキャンセルになり数カ月過ぎても、仕事の依頼は全く増えませんでした。

「もう会社を畳むしかない」そう決意しました。お店にあるお花を駄目にしたらもったいないと、在庫にあった

ひまわりを1,000本持ってスタッフと被災地に向かいました。そして一本一本被災地の方にプレゼントしました。

すると、食べ物をもらいに来る人の列よりも、そのひまわりの列の方が長くなったそうです。

 被災地の方々から「ありがとう」「生の花を見るのは久しぶりだよ」「花を見て元気が出たよ」等と声をかけられたそうです。

片山さんは花を見て喜んでいる方々を見て、「これだ!」と思ったそうです。経営者としていろんなものを背負い、

毎日の仕事に追われ、自分が子供の頃に描いていた想い、本質を見失っていたんです。本当にやりたいのは「花を通してたくさんの人を幸せにすること」だと。この気持ちを忘れずにもう一回頑張ろう。そう思えたことによって今でもお花屋さんを続けられています。

 私たちも「物を運ぶ」だけでなく、人と人とのつながりを大切にし、お客様に笑顔になって頂けることを大切にしていきたいですね(^^♪